教育用EV旋回性能検討シミュレーションモデル

本モデルはBEVを想定した旋回性能、乗り心地評価ができるシミュレーションモデルである。
弊社の教育サービスであるデジタル開発演習で活用しているモデルである。
オーバルコースに段差が用意されており、ロール角や上下加速度を計測して乗り心地評価することができる。
 
車両の全体構成として、道路環境、ドライバー、制御、プラントモデルで構成されている。
制御は、車両運動・走行制御と各種ユニット制御で構成する。
プラントモデルは、バッテリー、モーター、インバーター、車両(3軸6自由度の車両モデル)、ステアリングで構成する。

 

信号一覧:

・ドライバー信号 (Driver signal)
   アクセル操作量、ブレーキ操作量、操舵角

・制御信号 (Control signal)
   制御ブレーキ操作量(前輪、後輪)、制御操舵角
   逆起電力係数、モーター制御電流、モーター故障判定

・環境信号 (Environment signal)
   外気温、路面摩擦係数、路面段差(前輪、後輪)

・センサー信号 (Sensor signal)
   車両座標(X, Y, Z)、ヨー角、ロール角、ピッチ角、車体速、車輪速(4輪)
   モーター回転数、バッテリーSoC、バッテリー電圧
   温度(バッテリーセル、インバーター、モーター)
   消費電力(AC、バッテリー、インバーター、モーター)
※ 本モデルにおける車両座標系は、車両前方をx軸正方向、車両左方をy軸正方向、車両上方をz軸正方向とする。また、ロール、ピッチ、ヨーはそれぞれ上記x, y, z軸について右ねじの方向を正とする。

 

接続方法 :

 

内部構成図 :

 

動作環境 :

 

ブロック図 :

車両制御 (Controllers) と 車両プラントモデル (Physical Models) のブロック図

 

ソルバー設定 :
・グローバルソルバー
   -ソルバー:ode1be (反復回数:1回)
   - 演算周期:1.0msec

 

モデル制約条件 :
 - 本モデルは、実機通りの挙動及び挙動精度を模擬または保証するものではない。
 - 本モデルは、コード生成やラピッドアクセラレーターに対応していない。
 - 指定のフォルダ構成(ライブラリフォルダ等)を変更した場合、動作は保証の対象外である。
 - 上記の動作環境、ソルバー設定以外での動作は保証の対象外である。
 - 付属のパラメータセット以外での動作は保証の対象外である。
 - 初期状態は、停車状態(初速度:0[m/s])を想定している。

 

実行方法 :
 1. モデルファイルがあるフォルダへMATLABカレントディレクトリを移動する。
 2. パラメータファイルを実行する。
 3. モデルファイルを開く。
 4. モデルを実行する。
 5. シミュレーションデーターインスペクター (Simulation Data Inspector) から結果を確認する。
 6. パラメーター変更ツール (Parameter setting tool) からパラメーターを変更する。
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